DOG MAN/ドッグマン

キャスト&スタッフ

マルチェロ 役

マルチェロ・フォンテMarcello Fonte

俳優、ミュージシャン、パフォーマー、彫刻家。1978年、イタリア、カラブリア州、メリト・ディ・ポルト・サルヴォ生まれ。10歳の時、地元の楽団で小太鼓を演奏し始める。1999年、舞台美術家の兄が住むローマに引越し、200年の歴史を持つヴァッレ劇場で守衛の仕事を始める。兄の影響で演じるということに魅了され、エキストラとしてマーティン・スコセッシ監督の『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)に出演する。端役ではあるが、その他の出演作は、『悪霊喰』(03)、『天空のからだ』(11・未)、『侵入する女』(17・未)など。『Asino vola』(15)で監督業にも進出し、出演もする。
2015年からは、元囚人の社会復帰団体で、元囚人の俳優も多数在籍する“Fort Apache Cinema Teatro(アパッチ砦映画演劇)”劇団在籍役者となり、生涯学習ラボラトリーに参加するが、ちょうどその巡業中に注目され、ダニエレ・ルケッティ監督の『Io sono Tempesta』(18)に出演する。
本作で、カンヌ映画祭主演男優賞を受賞。
新作は、再びマッテオ・ガローネ監督とタッグを組む『Pinocchio』(19)。
シモーネ 役

エドアルド・ペッシェEdoardo Pesce

1979年、イタリア、ローマ生まれ。エンツォ・ガリネイ率いる俳優学校「Ribalte」に通い、続いてイザベッラ・デル・ビアンコとクリスティアーノ・チェンシ率いる「Teatro Azione(アクション劇団)」で学ぶ。
彼の名が広く知られたのは、ステファノ・ソッリマ演出のTVシリーズ「Romanzo criminale - La serie」(08~10)で2シーズンに渡って演じた、70年代に実在したローマ郊外のギャング団「Banda della Magliana(マリアーナ団)」の構成員ルッジェーロ・ブッフォーニ役。
2012年には、ラオル・ボーヴァ主演のTV映画「Ultimo 4 - L'occhio del falco」で準主役を演じ、ヴェネツィア映画祭コンペティション部門に出品したエンリコ・マリア・アルターレ監督の長編第一作『Il terzo tempo』に出演。2015年には、エドアルド・ファルコーネ監督の長編第1作『神様の思し召し』で、マルコ・ジャッリーニとアレッサンドロ・ガズマンの脇で準主役を演じる。この演技で、マーニャ・グレーチャ映画祭最優秀男優賞を受賞する。同年カンヌ映画祭国際批評家週間受賞作、フルヴィオ・リズレオ監督の短編『Varicella』で主演。2017年にはカンヌ国際映画祭に出品されたセルジョ・カステッリット監督の『フォルトゥナータ』(未)とロベルト・デ・パオリス監督の『純粋な心』(未)での演技により、ナストロ・ダルジェント最優秀助演男優賞にノミネートされる。
本作でナストロ・ダルジェント最優秀主演男優賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演男優賞を獲得する。
監督

マッテオ・ガローネMatteo Garrone

1968年、イタリア、ローマ生まれ。カメラマン助手として働いた後、1996年に短編映画『Silhouette』で賞を獲得する。その翌年には、長編映画監督デビュー作『Terra di Mezzo (Land in Between)』を自身の制作会社で製作する。この作品はトリノ映画祭で審査員特別賞 とCipputi賞を受賞する。
1998年には、ドキュメンタリー映画『Oreste Pipolo, a Wedding Photographer』をナポリで撮影した他、長編映画2作目『Ospiti(Guests)』がヴェネチア映画祭で上映される。後者はアンジェ映画祭のスペシャルメンション賞、ヴァレンシア映画祭の最優秀作品賞、そしてメッシーナ映画祭のコダック賞を獲得する。
長編映画監督3作目の『Estate Romana (Roman Summer, 2000)』もヴェネチア映画祭で上映される。2002年には『剥製師』 が第55回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映される。この作品は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の脚本賞と助演女優賞を受賞。また、(イタリア映画記者組合)シルバーリボン賞編集賞、ゴールデンCIAK賞編集賞、フェリーニ賞のプロデューサー賞、プロダクションデザイン賞、撮影賞、配給賞にも輝く。さらにパソリーニ賞では審査員特別賞を獲得する。
2004年には『Primo Amore (First Love)』が、第54回ベルリン映画祭銀熊賞(音楽賞)を受賞。この作品はさらに、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の作曲賞も受賞する。2008年にはカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に初めて出品した『ゴモラ』が審査員特別グランプリに輝く。さらにこの作品は、ヨーロッパ映画賞5部門(作品、監督、男優、脚本、撮影)、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞7部門、シルバーリボン賞2部門、シカゴ映画祭の脚本賞に輝いた他、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞、セザール賞の外国語映画賞にノミネートされる。
2012年と2015年には、それぞれ『リアリティー』 (2度目の審査員特別グランプリ受賞とダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞3部門受賞、ナストロ・ダルジェント賞3部門受賞)と『五日物語 -3つの王国と3人の女-』 (ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞7部門受賞)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映される。
新作は、再びマルチェロ・フォンテとタッグを組む『Pinocchio』(19)。